DAY 2


自然と4:00に目がさめた。まだはやいな。30分ほどグズグズしてからテントから出た。曇り空でちょっぴり霧雨が降っている。昨日と同じような梅雨の天気だ。
ホテル北上はコンビニもすぐ近くにありトイレは盛岡駅を利用できる。駅で水を汲んできてお湯を沸かしジフィーズの赤飯と紅茶を入れた。ケースに臭いが移ってしまったのか紅茶はセイロガンの香りがした。

朝食をすませ、のんびりしてると他の連中もそろそろ起き出した。みんな昨日の焼き肉はおいしかったねぇなんて話をしてる。昨晩APPONさんはビビンバに感動して涙を流していた。
7:00に車を出し、昨日の到着地点の朝日橋まで移動。途中コンビニで食料もゲットね。R4を南下すること30分で花巻空港の前を通るが、誘導灯が田圃の中にたってる姿がなんとものんびりしている。

朝日橋たもとの4艇は何事もなく健在だった。準備をしてると日が照ってきた。天候は回復傾向の様子。出発は9:30頃だったかしら。
出艇場所のすぐ下には釣り人が数人いた。全行程通してこの時期の北上川に釣り人はあまりいない。いても川幅が広く、十分避けられるので全然問題無し。


朝日橋のたもとで準備。ここでの出発の時APPONさんが陸上から乗艇。

とうとうとした流れは今日も変わらない。ただ天候が回復してきて風が出てきた。横風や向かい風になる。できるだけ本流にのる為にルートを右に左にと選ぶ。新幹線の鉄橋を過ぎたところに大きな中州がある。本流は左だが先にAPPONさんが右ルートをとった。ポリ艇とファルト隊は別ルートをとることが多いがここではAPPONさんの後に続いた。流れもあり水深もあり問題はなさそうだった。
細い水路は釧路川の源流部の趣だった。(注:行ったことないので根拠無し)
ブッシュの中から鴨がバタバタと2羽飛び出してきた。驚かす気はなかったんだけどごめんね。北上川は鳥の数も種類も多い。


天気はよくなったりわるくなったり。


一部釧路川を思わせるところも。

三坊木から呉竹にかけての区間は岩もあり浅くなっている。でも今回は水量も多いのでたいした問題はなかった。途中、遊船&漁舟のような動力舟とすれちがった。会釈するとおじいちゃんとおばあちゃんがしっかり挨拶してくれた。
呉竹の瀬を過ぎると北上の珊瑚橋が見えてきた。前回ツアー時のゴールだ。ここで休憩することにする。
ダブルスカルとナックルフォアのボートが練習していた。高校か大学のクラブのようだ。ここまでの2日間、他のカヌーには1艇も合っていない。朝、開運橋で2人乗りのゴムボートを1艇見たくらいだ。


ボートが練習していた。珊瑚橋で上陸。

おやつを食べてそろそろ出発しようかという頃、急に風が強くなってきた。ここまでもそれなりに吹いてたのが本格化したようだ。APPONさんのポリ艇はさほど影響を受けないがカナディアンのアリーは吹かれると全然進まない。さあ、どうしよう。。
という訳でしばらく様子を見るということにして早めだけど昼食にすることにした。遊具のある公園の端でお昼ごはんが12:00頃。今日は川の水で冷やしたビールも一人1本づつあります。APPONさんが牛タンなんぞ出してくれた。お昼から悪いねぇ。

さて、天候はどんどん良くなって青空が見えてきてるのに風は全然おさまる気配がない。このまま強行するか。ここで上がってしまうか。上がってどうするかという問題もある。普通ならここで幕営して明日に平泉までという案になるのだが、今回APPONさんは四十四ダム下に未練がある。当初案は初日をダム下から出発しようと考えていたようだが鮎解禁が7/1で直後の土日は避けたほうがよいということで開運橋出発とした経緯がある。3日目の平日なら問題ないんじゃない?というのが彼女の案だ。
これに対してファルトの男どもは反応がいまいち。うーん、どうしたものか。

昼食の後かたづけをしていてふと思いついた。そうだ、明日は小本川に行こう。今晩の夕食は宮古のウニご飯だ。この提案には全員賛成。
キャンペットとパロミータの解体はぽからさんにまかせて私は車をとりに戻った。北上駅前13:30発花巻行きのバスに乗り、朝日橋のデリカを連れて再び珊瑚橋に戻ったのは14:50頃。荷積めを終え、パイドラとアリーを屋根にのせたデリカはウニごはん目指してひた走る。あきらKさん制作の各種ビデオなんぞも見ながら行く。途中、猿ヶ石川、小国川、閉伊川と瀬のある川を見る度にここで漕ごうよとおっしゃるお姫さま。まあまあとなだめすかせつつ宮古に着いたのが18:00頃。
駅前駐車場に高さ制限ぎりぎりで車を置いた後、間髪入れずに駅前の寿司屋に飛び込む。注文をする前に大じゃんけん合戦。食後の運転者を決めるのだ。そう、運転者はアルコールを取得できない。結果は?1発でもりたさんに決定。
APPONさんは「かにご飯」。私は「三陸ご飯」。他の3人は「ウニご飯」。もう言う事は何もありません。ぽからさんは「あ〜、カヌーやっててよかったぁ」なんて言ってる。カヌーやっていない隣の家族連れもウニご飯食べてましたけど。


うにごはん。しあわせの一瞬。

もりたさんの運転で岩泉駅前の橋の下まで行きテントをたてる。途中、道の駅で幕営できないか様子をみたがいまいちだった。
北上川を13km下ったあと予定外の小本川にきてしまった。宮古でウニもたべたし、幸せな気持ちで寝入ったのは22:30頃だった。開運橋のホテル北上川とは違い着込んでいないと寒い。すこし星も見えてきた。

つづく。