那珂川紀行

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那珂川紀行
実施日:1996年11月9日(土)


さてさて。
那珂川である。
春と秋にはばかみたいに毎週毎週でかけているのだが、やっぱりまた行きたくなってしまう。そんなすばらしい川である。
今回は前日が雨というくじけそうな状況の中、天気図は「土曜日は大丈夫!!」と、言っていたのでこの寒い季節に決行してしまいました。決行してラッキーの、水量と天気がありました。

集合の道の駅かつらに遅刻する
今日の集合は9時。いつもの道の駅「かつら」集合。ここはすっかり説明がいらないほど有名になってしまったが、道の駅の裏手が広大な河原につながっていて、みんなキャンプをしている。トイレは水洗の道の駅のトイレが24時間使えるし、水道もちゃんとある。風呂も近くに数カ所あるので、そこいらの有料のキャンプ場よりよっぽど設備が整っているといえる。とにかく、河原がひろいので、よくキャンプ場である軒下連なり状態にならなくていい。今日はキャンプはしないのだが、シーズンはしょっちゅうキャンプしているところである。
で、この集合地に我々夫婦は40分も遅刻してしまって到着。既にバジルさんもひとつさんもOGIさんも到着済。「OGIさん何時に着いたんですか?」「8時」「何時に起きたんで??」「3時に目が覚めてしまったので5時すぎにはでてきた」5時半起床して6時にでかけてきた我々はただ恐縮する限りである。

とにかく、道の駅を車4台連ねて出発。コンビニでいつものように買い出し。コンビニをでたら、日が照ってきた。昨日は雨で、今回の川下りは雨が上がるか不安だったもので、みんなで歓声をあげる。このコンビニの手前の道を「小舟」方面に折れて、山を登っていくと「四季彩館」という温泉がある。最近できたばかりで4時以降入場ならひとり500円。露天風呂、うたせ湯もあって川の帰りはしょっりゅう利用している。このコンビニから四季彩館が見える距離にあるとは今日まで気が付かなかった。
国道123号線の那珂川橋手前の信号を左に折れる小さな道を降り、あゆ屋のわきの小道をくだると「県境」の河原にでる。今日はテントを張っている人もおり、賑わっていた。ここで車2台に荷物を乗せて、2台を置いて、出発する。いつもはツーリング終了後、1台の車で車の回収に向かうのだが、今回はOGIさんの提案でツーリング終了後、ファルトを畳んでしまって、車に乗せて、上流にみんなでもどって上流で解散にしようということになった。これに伴ってポリ艇とファルトの両方を持ってきたバジルさんはファルトを使わなくてはならなくなった。

船戸のやな出発地

船戸やな出発地。だいたい艇ができたところ


船戸のやなから出発
さっき折れた信号を今度はまっすぐ行く。水戸方面から123号線を山の方に折れたことになる。ここをしばらく行くと山道に入り、1.5車線をくねくね上がっていくことになる。まずは大瀬のやなの看板を目印に行き、左に大瀬やなというT字路で右に折れる。このまま走っていくとやがて道が2車線のいい道になり、そのうち、左にいくと294号線という看板がでる。ここを左に折れると那珂川を下野大橋で渡る。橋のうえから舟戸のやなのわきのグランドが左手に見える。今日もカヌーを始める車がいるようだ。橋をわたったT字路を右に行くとグランド脇から河原に出られる。この道はけっこう迷いやすく、はじめて自分の車で来たとき私は見事山の中で道を見失ってよくわからない国民宿舎の前にいた。特に細い道の方が「県道」になっている分かれ道に注意が必要。

さてさて、舟戸の河原で艇の組立にかかる。
バジルさんとひとつさんはボイジャー360、同じ赤色。OGIさんはマジェッタ。私と嫁さんはバレントである。今回、ファルトで川を下るのが初めてというバジルさんはやけに組立に手こずっていた。毎回ポリ艇でラクしているから。
そんなこんなで船戸出発。11時半であった。
今日の那珂川は昨日の雨の影響か、水が多め。それに見事に濁っている。ただ、多めというのはちょっとありがたい。水が少ないときはこのコースはけっこう艇を降りて歩くハメになるのだ。
出発してからすぐのところにあったやなは既になくなっていた。魚釣りもかなり少なく、いまの時期は絶好のカヌーの川である。
護岸の川は平地を流れ、左手にゆるく曲がってすぐに山が迫ってくる。川が左に曲がったすぐのところの右岸、岸から錆びた鉄骨がでている。OGIさんが、昔、艇を貸した人があれにひっかかったという話をしてくれる。誰かはその方の名誉のために書きません。。(^_^;)今日は水量があるので川のどこでも下れるのだが、水量のない時はあの鉄骨のすぐわきしか水の流れがないときもあり、注意が必要。ちなみに台風のあとに来た前回はここに川船がひっかかっていたが、今回はもうなくなっていた。
川はなだらかに流れていく。このへんはヒバリの声がにぎやかで、空がひろく、のびのびした感じになるところ。バジルさんにカメラを向けるとにこにこする。「どーして川に来ると顔がにこにこするんだろ」それはみんな同じです。今日は特に天気がよくなったしね。

テトラの護岸

川はテトラの護岸にあたって左に折れる


川はテトラの護岸にぶちあたって左に折れる。ここのテトラは、ちょうど水をかぶっているレベルの時がやっかいで、私は以前、艇を乗り上げて、にっちもさっちもいかなくなり、パドルでずりだそうともがいたらテトラの隙間に挟んでしまってブレードをまっぷたつにしてしまったところである。あ〜もったいない。今日は水が多いようだ。よく見ると、テトラの形が変わっている。「台風で流されて改修したんじゃない」土の色もあたらしく、土手にテトラが並んでいる形になっていた。私のパドルを折り取ったテトラが、水面下にまだ残っているのかは確認でなかった。
すぐに荒川との合流。OGIさんに言われなくては判らなかった。けっこう荒川は細目の地味な川である。