那珂川紀行

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お手つき岩
お手つき岩。正面の岩でなく、その左側のほとんど全部水をかぶった岩である


お手つき岩
さて、この大瀬のやなの直後、川がそのまま速い流れで右の岸に当たり、川が左に曲がって行くところにある、テーブル状の岩が竹薮の瀬と並ぶ那珂川名所、「お手つき岩」である。本流がまっすぐ岩の脇を通り抜けるのだが、やけに岩が大きい。写真を撮らなくてはと嫁さんに舵を任せ、岩を撮るが、なんか違うなあ。。。
「?」
よくよく見たら、テーブル状のお手つき岩はほとんど水面すれすれになっていた。私がそうかと思っていたのはお手つき岩のとなりの岩である。
さすがに大部分の水はお手つき岩の脇を流れており、バレントもその脇を通り抜ける。まっすぐ行ったらカヌーが乗り上げてお立ち台状態になったかも。。「あんなに水が多い事って、なかなかないよねえ」 ちなみに、ここのあたりの流れが那珂川のこのコースで一番水をかぶるところであり、私は初心者をバレントの前席に乗せて川下りをするときは本流まっすぐに舵をとっておもいきり水あびしてもらうことにしている。。。。やっぱりこういう経験がなくっちゃね。逆に言うと、このコースで水浴びできるところはあんましないということです。

いっぴきめのカワセミ。
「あれ、カワセミ」というOGIさんの指の指す、川を渡る電線を振り返ってみると、とまっているのは。。。カラスだった。。。。(OGIさんぼけたの)と、よくよく見たらカラスの左の方に小さな鳥。つんとのびた嘴。みまごうことなきシルエット「カワセミ、カワセミだ」
電線の上にいたそいつはひょいと飛び立つとあっと言う間にどこかへ飛んでいってしまった。

かわせみのモニュメント
川の右手、川の中にに妙な形をした木が立っていた。誰かがモニュメントのようにおったてたものらしい。
「あそこ、カワセミいるよ」
よくよく見るとその木の一番上に小さな青い鳥。今日はよく見る日だ。
とれっきりカメラではこの距離では米粒にもならないので、カヌーを駆って近づく。
とりあえず一枚、もっと近づいて二枚目と思ったがその前に飛び上がる。弧を描いてさっきいたところに。。。ひとつさんの前である。
「おー」
カワセミはひとつさんのボイジャーの前で空中静止した。
すばらしいパフォーマンスである。
「いやーほとんど目が合っちゃったよ」
あっと言う間に飛び去ったカワセミを背に、ひとつさんは嬉しそうだった。

かわせみの枝
かわせみのとまっていた木。この写真からカワセミが見えたらあなたは偉い。


ゴール前の流れのはやさよ
その後、川幅も少しひろくなっていく。いつもはこの辺に来ると、けっこう漕がなくてはならないので苦労するところである。下手をすると向かい風が吹いて上流に押し戻されそうになったりするのだ。「たいていはここでみんな黙り込むのにね」
ところが、今日はまったく違っており、すんごくよく流れていた。こんなことはなかなかありません。

ゴール地点

ゴール地点。県境の那珂川橋


終わった後は温泉&食事
川からあがったあとはたいてい前述の「四季彩館」を利用する。で、そのあと、「かたくり」で夕食をとってから解散というのがいつものパターンです。「かたくり」は、千円程度でけっこうおいしいものが食べられ、ここを逃すとあまりインターまで飲食屋がないことも手伝って、よく行っております。

という感じで今日の川下りは大成功に終わりました。こんな気持ちのいい那珂川もひさしぶりです。カワセミも2回も見られたし。