クローリング川は雄大で景色が美しい川だった。 |
ダムをポーテージしていると、ライフルを持った人物が近付いてきた。 |
川沿いにあった高級レストラン。 |
水牛がいた。 |
ピン川の水質は大陸の川にしてはピカ一きれいだ。 |
タイはいたるところに野良犬がいて、飼い犬かそうでないか見分けさえつかない。状況はバンコクだろうと、田舎だろうと変わらない。タイは狂犬病常在国。タイ犬はよそ者には容赦がない。何度も襲われた。こんなときは近くにいるタイ人に助けを求めよう。餌をやっている人の一括で襲うのをやめる。
No2 荒くれドライバー
タイ人の運転は荒っぽい。全員暴走族。チェンマイからタークにバスで移動する時、友人がしょっちゅう事故を起こすバス会社を教えてくれて、絶対に乗るなと忠告してくれた。歩行者の立場は極端に低い。この国ではドライ―バーが神様だ。うわさによると、運転者は三人までひき殺しても罪を問われるないらしい。何度も車やバイクに轢かれそうになった。
No3 ヘビ
雑木林のなかでタイコブラに遭遇した。情報収集の段階でコブラの存在はつかんでいたが、本当に遭遇するとは思わなかった。後ずさりして逃げた。
No4 繁華街
日本と同じで繁華街には繁華街の危険がある。タイの酔っ払いはけんか好き。君主危うきに近寄らずだ。繁華街では日本人食い物にされやすいそうだ、注意、注意。
チェンマイの前に行ったことがあるパブが三週間営業停止を食らっていた。客が撃たれて死んだからだそうだ。痴話げんからしいが、そんなので殺されるとはねェ。タイ人は面子をつぶされると暴走する。変なトラブルに巻き込まれないように。
<健康>
健康上の問題は特になかったが、しいて言えば、絶えずお尻が濡れていたのでおサルのように尻がただれ、チクチク痛かったことか。クローング川ではダニとノミにたかられた。
蚊はどこにいても襲ってきた。テントを持参したがカヤの代用みたいな働きをこなしてくれた。
<情報の入手法>
地図は国軍地理省で入手できる。技官は英語が話せる。ちょっとしたアドバイスは受けられる。
TAT(ツーリストインフォメーション)ではリバーツーリングの情報は皆無。行くだけ時間の無駄。
いかなる人よりもリバーツーリング上、的確、正確、重要な情報を提供してくれるのは川漁師だ。普通のタイ人に「〜まで何キロか」と聞くとすべての人が不正確なことを言う。
国民的に距離感覚や地理感覚が疎い。ところが川漁師は正確なことを言うし、おまえの船なら何時間とか言われ、それでもってそれが正確。先にある危険や注意、カヌーが走行できるかまで正しい情報を提供してくれる。川の中で最も信頼できる人物は川漁師だ。
<交通(移動手段)>
タイ国内は飛行機、電車、バスで町から町へ移動する。飛行機は大きな町から大きな町へしか飛んでいない。値段は高い。行ってすぐ乗れるわけではないので実用的でない。電車は安く、3等車でも連結部近くにファルトザックのなど大きな荷物を置けるスペースがあって便利だ。バンコクからカンチャナブリーまで3等車、3時間乗って25B(75円)
だった。
長距離バスはボーコーソーという公共会社が全国津々浦々までバスを走らせている。ちょっと大きな町ならバンコクから直通が必ずある。普通(エアコンなし)、エアコン、VIPというランクがあり、VIPはやや割高感があるが、客は少ないし軽食、飲み物もつき快適、一度乗ったらランクを落とすことはできない。バスはどてっ腹に大きな荷物入れがありファルトが乗らないなんてことは1度もなかった。
<フジタカヌー考>
僕はカヌーメーカーの中でフジタを最も信頼し最もいいカヌーと信じていたが、今回のツーリングではカヌーのトラブルが非常に多く大変だった。今回ツーリング期間が長くなりその間絶えずカヌーが濡れている状態が続いた。そのためウッド部分が水を吸い金具(ジョイント)ごとボリッと折れたこと2回、熱処理で加工されているデッキの船体布が20cmはがれ水が入り放題。また吊り下げ式でないシートのためどうしてもお尻の位置が低くなり絶えずお尻が濡れお尻の皮膚がただれ、大変苦痛だった。