2024年 瀬戸内海・仁淀川 GW遠征
2024.4.27-5.3. 2024年 瀬戸内海・仁淀川 GW遠征

ありがたいことに、GWは連休にできることになった。
それで、2011年に仁淀川にご一緒した
オスロマルカさんが今住む、瀬戸内海の島への遠征を計画。
この計画、2022年のGWに自分の腰痛でコケて、
2023年の夏休みにリベンジを果たそうとしたら、家族のコロナでコケた。
3度目の正直の計画で、絶対にやりとげたい。

今回は、車を走らせて瀬戸内海広島の島に渡って真鯛を狙うだけでなく、
逗子の友達が四国遠征をするということで、タイミングを合わせて四国に渡って
仁淀川を下るという8泊9日の計画。よくやる。

ひと月前から遠征の準備モードに入って、
前日に愛車のフリード+くんを荷物で満載にする。


Day1(往路)Day2(往路・釣り)Day3(釣り)Day4(島から移動)
Day5(仁淀川)Day6(島へ移動)Day7(復路)


Day1 4月27日
(姫路城までの往路)
GW最初の連休の初日、今日は姫路まで走る予定。
渋滞がどこまで大きいか考えながら7時出発。
東名川崎から乗るはずが、いきなりナビに第三京浜から16号線を指示される。
そのとおりに迂回して横浜から渋滞突入。
渋滞は、厚木を過ぎたあたりから解消した。

名古屋圏内にはいるとそれなりに交通量は多くなり、
刈谷パーキングで昼食と思っていたのですが、満車表示でその先の鈴鹿に。
 
名古屋に来たら味噌カツ食べないとね。おいしかった。

そのあと、名神高速も思ったより渋滞せずに、
15時半に姫路城の駐車場に到着。

姫路城、渋滞するから見る時間ないだろうなとあきらめていた。

入場は16時までですとアナウンスを15時50分に聞いて、
これは入れると姫路城を見学することにする。


このあと、天守に登ることができました。


姫路城の広場で長旅の休憩。
ホントにきれいです。


お濠を和船が運航していて、たまたまお城と和船が撮影できました。

それから、ホテルへ。
ホテルの駐車場、車でエレベーターに乗り込むタイプだった。
 
ドライバーシートから自分でボタンを押すタイプ。こういうのは初めてだ。



Day2 4月28日■
(島に到着・釣り1日目)

本日晴れ、明日は雨の予報がでている。
明日が釣りの予定の日だが、
今日、できるだけ早く到着して出艇したい。

朝一番でガソリン入れて出発。

ここ姫路まで、580キロ走っていた。

山陽道を西へ。山陽道、多分走るのは2回目だが、
本当に山の中を走る道ですね。

広島到着。やっと着いた〜。山の景色が違う。


ここから、さらにフェリーに乗る。
 
フェリー乗り切れなかったらどうしようかと思ったけど、杞憂でした。
島のフェリーは余裕があるんですね。

上陸。島の景色がすごい。

ヒャッホーと叫びたくなるような坂。


オスロマルカさんの邸宅に到着。
海が一望できて、家の前から出艇できるという夢のようなお宅。

ファルトボートを組み立て、目の前の海から出艇。15時。
 
水がきれい、誰もいない。
ガラガラの海。


しかも、瀬戸内海で島と島の間なので、海が凪。
湖のような世界。
これで海なんです。


前回の釣りで、いつも使っているグラップラーCTが壊れていた。
たぶん徹底的に分解掃除すれば治るんでしょうが、
時間もないこともあり、新製品24グラップラープレミアムを買ってきた。
これが、すごくよかった。マイクロモジュールのギアは本当に巻き心地がいい。
お高いだけのことはあります。

 
オスロマルカさん曰く、「最近釣れていないんだよね」・・・
あれ、残念・。
でも、知っているポイントを回ってくれる。

最初に、かかった!の声をあげたのはオスロマルカさんだった。
と、抜けてしまったらしい。
でも、さなかがいることが分かった。



しかし、こちらにはアタリがない。
800キロ走ってきてなにも釣れないのは厳しい。・
ただ、釣れなくてもこの景色の中にいられれば幸せ、という気分にさせてくれる。

 
鏡のようなべた凪。
のんびりカヤックフィッシングをやるには最高のロケーションである。

このあと、オスロマルカさんに二回目のアタリ。
これも逃す。うーん、残念。

 

島と島の間に、風が流れるところがあり、
そこは風が吹いている。

ここだけ、けっこう強風。
つまり、島で風が抑えられていることを実感。


夕暮れの陽光にうかぶカヤックが絵になる。

その後も、島の間の海峡を結構な距離を漕ぐ。
 
最後に、出航地点そばに戻ってきたのですが、

これが、けっこう反応がでている。
 
もう、夕方なので、時間切れ。
明日はこのポイントでがんばろう。


Day3 4月29日■
(釣り2日目)

瀬戸内海 釣り、二日目にしてメインの日。

朝起きたら、そこに海があった。

8時ごろ出艇しましょうか、とか、言いながら朝食をたべていたけど、
「そういえば、カヌーの友達が、真鯛は8時までしか釣れないと言っていた」
ということを思い出し、7時に先に出艇させてもらう。


シブいと言われていても、絶対にここには真鯛がいるはずだ。

オスロマルカさんが写真を撮ってくださいました。
 
これは、きれい、自分のファルトボートが、風景の一部。


海の上は、本当に凪だった。
魚群探知機の反応がある。


手を尽くす、とは、このこと、くらいに、
タイラバから、ジグから、ジグの種類から、いろいろな釣りを片端から試す。
釣れたことのあるやつから。

しかし、なかなか喰わない。瀬戸内海、手ごわい。
このくらいやっていればエソくらい釣れるところなのに

とここで、
100gのジグを中層でひったくった奴がいた。



瀬戸内海、初めてのアタリ、初めての魚。
中層なので、すぐにあがってきた。


真鯛だ!!真鯛!

瀬戸内海、初釣果にして、初真鯛。
すごくきれいな魚体。


真鯛、37センチ、きれいな魚。

800キロを走ってきての釣果、
そして、2年越しの瀬戸内海での釣果でもある。
うれしいと100回書きたくなるくらいうれしい。


魚群探知機の反応はまだまだある。
これは二匹目が行ける。


ここで、いったん上陸して撮影

これが瀬戸内海の真鯛。
サイズはそこそこですが、
かかったことだけでうれしい。


このとき8時。まだ釣りしている時間はある。

まだ釣るぞ〜、と、がんばるも、なかなかアタリがない。
これが、根ガカリ。

切られた。これって、根ガカリなのか、オオモノに潜られたか、微妙な反応だった。
どちらかというと、昔ひっかけたエイに似た感じかも。


島との間が狭いので、流れがたつときには、いきなり渦が巻く。
カヤックが回されるくらい。

そこから、100m移動するとべた凪だったりする。

いろんな意味で、攻略しがいのある海域である。


ひたすら粘って二匹目を狙う。
しかし、だんだん雨が強くなってくる。
雨にけぶる景色は、それそれで美しい。


このあたりの島は、急角度で海に切れ込んでいて、
その傾斜のまま海底に急斜面をつくっている。
岸からこの距離ですごく深かったりする。


オスロマルカさんとやってみるも、けっきょくそのあとは音沙汰なし。
雨も強くなって、上陸。


軒先で、撤収。
いや、雨が降っているのに濡れないところで撤収ができるなんて、
なんて極楽なんだろう・・

明日は仁淀川に移動する日。
釣りの続きは仁淀川から帰った後で。次こそ真鯛と思って撤収。


Day4 4月30日■
(仁淀川への移動日)


朝起きたら、まわり中が霧の中だった。
フェリーが欠航するとか放送で言っている。
この島から、3方向にフェリーが出ていて、欠航するのは本州側への航路。
今日のしまなみ海道から四国側につながる方は、運航している模様。

欠航しているフェリーも始発2便目くらいには再開。

雨のフェリー乗り場で待っていたら、霧の中から船が現れた。
 
このフェリーは赤字航路だそうで、トラックと自家用車3台がこの日のお客のすべて。
どちらかというと、朝は島に渡るほうのお客が多いとか。

 
霧にけぶるしまなみ海道の橋。
サービスエリアの展望台は真っ白だった。


四国、今治でインターを降りると大きな宮殿?が正面に

日本食研の宮殿工場というのがここにある
凄い目立つ。それに、調べて気が付いたのですが、
ここ今治だけではないんですね。

夜の買い出しをして、四国を縦断して仁淀川へ。
途中で寄り道。

にこ淵という仁淀川の上流の観光ポイントだそうで。
奇麗な滝と仁淀ブルーが広がってました。

 
駐車場の台数も少なく、道も狭いので、行くのがたいへん。
でも、秘境感はすごいです。
いいものを見た。


仁淀川 宮の前公園到着。
ここで、東京から飛行機で来たメンバーと、四国を回っているtoyoさんと合流。


宮の前公園は前回来た時に泊まったところで、スノーピークの「かわの駅おち」の近く。
これはこれでよかったのですが、トイレがきれい、ということで、
ちょっと下流の本村キャンプ場へ移動。


ファルトを組み立てる。
ここで、トラブル発生。
 
ピンを固定する「ぽっち」が脱落していた。
アルミパイプの穴が広がってしまっていて、
昨日ばらしたときに落とした模様。

同じ部品をひとつだけ在庫していたので、
それを使って補修。
在庫部品を持つことは、壊れかけファルトボートを世話している宿命かも。

夜の宴会、盛り上がりました。
 
真鯛のお刺身をふるまうことができたので、個人的には満足です。
真鯛の卵も少しずつでしたが、美味でした。
ほかにも、お酒、じゃこ天、手羽先とか、たいへんおいしゅうございました。


Day5 5月1日■
(仁淀川くだり)

仁淀川のキャンプ場の朝。

霧の雲が水平にたなびく。

準備して、出艇。
 
今回は、
ファルトボート3艇(オスロマルカさん、シノさん、ぽから)
ポリ艇シットオン1艇(toyoさん)
パックラフト3艇(クロさん、トドさん、リヒトさん)
総勢7艇で、わいわい下ります。



急峻な谷間に流れる川、仁淀川。
多少雨模様。それでも気にならない。
 

さて、ちょっと行くと、急流ポイント、
みんなで上陸して偵察です。


川に大きな岩がかたまっているところがあり、落ち込みあり。
一目見て、ファルトボートは迂回を決定。
 
もしかしたらパックラフトなら行けたような気がしますが、
ここでは怪我した時に救急車も呼べないよと
全員のポーテージ、迂回を決めました。

まあ、先は長いので、安全策ですよね。
 
ここが行けるかは水量によりそうで、
前回はそのまま下ってしまったような気がする。

ちなみに、2011年にきたとき、アブが付きまとった場所だった。

 
近くまで漕ぎあがって遊んでみる。

さて、先へ。
 
このあとはたまに出てくる瀬に歓声を上げながら下る。

適度に瀬があって、風景は人工物が少なくて、
すごくきれいなところ。

 
はりつくようについている道路の下がトンネル状にえぐれていた。

 



 
最初の沈下橋。
ちょっと立派にできている。


 
キャンプ地からのびる県道にかかる橋。
ここまで仁淀川は大きく迂回をしてきた。
この橋でスタート地点に帰ればすぐなんだって。

 
大きな砂浜が広がる。どこでもキャンプできそう。



残念ながら雨がぱらつく。
このときは、それほど寒くない気候。

 

景色を堪能したカヤック。

 

いい瀬がたまにでてくる
これも楽しい。だいぶファルトボートに水が入ったけど。

 

瀞場が続いて漕がないといけないところがあり、
パックラフトはこういうところはたいへんそうでした。

 
沈下橋。
この上を軽自動車がわたるのが、いつみてもすごい。

この沈下橋の景色はなかなか見られないよね。

 
山の景色が水面に映ってさかさまな景色が見える。

仁淀ブルーというより、山が映り込んで仁淀グリーンな川。

 

タカ?か猛禽が飛ぶ。
川で見るのが大好きなカワセミが青い閃光となって飛ぶ。
カワセミ、撮影しようとがんばったけどダメだった。やっぱり、速い。

 

やまにかかる霧がすごくきれい。(語彙力・・)

 

河原で、何かが落ちている、と、思ったら、
イノシシの死骸だった。
けっこうでかい。

 

水中の石が色とりどりできれい。
上流には、いろいろな色の岩石があるとのことで、川の中は絨毯のように色とりどりの石で敷き詰められる。

このときは天気が良くて光がさしてくれればいいのにと思った。

 

上陸、13時半。期待より遅め。みんなずぶぬれだけど、楽しかった。




★撤収から、捻挫編★

その後、ドライバーが車を取りにキャンプ場まで向かう。
キャンプ場で着替えて、いそいで引き返す。
オスロマルカさんがファルトボートをたたんでくれていたので、それを撤収しようと車をバックでつけて、
運転席から降りるとき、降りたところが雨に濡れた斜面だった。
左足がすべって、右足で受け止めたら、こきっと音がした。
これは痛い。
で、そのまま道の駅でラーメン食べにいったけど、もう足が痛い。
オスロマルカさんがお店のおばさんに頼んで氷をもらってくれた。

この日は、我々ふたりは仁淀川沿いのホテルを予約していたので、
ここで逗子組の4人とお別れして、キャンプ地でタープを撤収、
キャンプ地でToyoさんともお別れしてホテルまで行く。
運転ができないので、オスロマルカさんにお願いする。

宿泊は亀の井ホテル高知。
捻挫は、温めてはだめ、だそうだが、
せっかくの温泉なので、足を挙げて少しだけ浸かって、すぐにでてきた。
仁淀川が見えるいい温泉です。

オスロマルカさんが近くの病院を聞いてきてくれた。
仁淀川にある仁淀病院なんだって。

Day6 5月2日■
(仁淀病院&島へ戻る)

この足では東京まで運転できないことが分かってきた。
どうやって東京まで帰るか、島に車を置いて人間だけ飛行機で帰るか、とか、考えていたのですが、
オスロマルカさんに、今日島まで行って、明日、東京まで送っていくと言っていただけました。感激。。
涙がでるほど嬉しいと感じたのはいつぶりか。文字通りの地獄に仏。

ホテルからの仁淀川の朝日


仁淀病院の受付開始時間にあわせホテルを8時前にチェックアウト。
傘を杖代わりに受付にいって、受付してもらう。
その後、看護婦さんが来てくれたので、車いすをリクエスト。
人生初の車いす乗りました。車いすって、なんてラクなんだろうと感動。

きっぷのいい女医さんにみてもらい、レントゲンで骨は折れていないことを確認。
でも、2,3日して折れる人もいるから、痛くなったら自宅近くの整形外科にかかれと。
かかとのギプスで固定してもらって、痛み止めをだしてもらう。
「これに懲りないでまた仁淀川来てね〜」と、ありがたい言葉で送り出された。


この日は、四国の中での観光を予定していたのをキャンセルして早めのフェリーをめざして走る。
助手席から、仁淀川が見られることになってしまって、これって、いいのだろうかと写真を撮りまくる。
 

昼のフェリーに間に合って、オスロマルカさん邸に帰宅。
帰ってからファルトボートをばらして干してもらった。
こういう作業のとき、まったくけが人は役に立たない。

その夜は、イノシシ肉のステーキをご馳走になりました。
この辺りはイノシシがでるようで、捕獲されたやつとのこと。
やわらかくて、変な臭みがなくて、それで牛とも豚とも違う味で、
おいしいステーキでした。

Day7 5月3日■
(東京へ戻る)

この日は、助手席で東京まで載せてもらいました。

渋滞のあるGWですが、一日で東京まで走り切るということで、朝6時半のフェリーで島を離れる。


姫路の渋滞を避けるために山陽道から中国道へ。

中国道は爽快に走りました。


サービスエリアでトイレまで行くのが遠くて、
ふたつめのサービスエリアから、身障者用に車を入れてもらいました。
いや、トイレまで距離が近い駐車スペースがありがたい。

名神高速の高槻から京都の大渋滞に、お約束通りはまり、
新東名の事故を東名で迂回。
新東名を運転アシストを私よりも使いこなして120キロ走行。

車窓に富士山がくっきりみえたときに感動した。


往復、2000キロ。走り切りました。


自宅まで帰ってきて、自分の駐車場スペースまでいれてもらって感謝。
オスロマルカさんは、翌日には飛行機で島へ帰っていきました。
ほんと、男前です。どうもありがとうございました。


今回の遠征は、カヌーをやろうとした3日のうち、2日はクリア。
あとは怪我との戦いのレポートとなりました。
まだ痛いので、これからも怪我の治療がんばります。


でも、瀬戸内海も、仁淀川も、すごくいいところでした。
まさに、これに懲りないで、また行きたいところです。


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