釧路川漕行記

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8月15日(細岡→東京)


今日は5時起床。曇り空もだんだんと晴れてきて、8時頃には暑いくらいの日差しになる。
荷物をつくって細岡駅まで運ぶ。駅まで100メートル、道が砂利なので、台車が効かないのが不便。
それから、パジャンカの人を見送る。今日は川にでたらやけそうだ。
細岡展望台に行く道の逆方向に「達古武沼」という湖があるらしい。電車の時間まで1時間たらず。散歩にいった。
これがなかなか大当りだった。
上陸地点の目の前のJRの踏切を渡るとすぐ、左に行く小さなきれいな小道があった。ここをたどると道は木道になり、まさに湿原の真ん中をたどって行くのだ。どうやら湖のむこうのオートキャンプ場の付属設備として作ったらしい。
本当に奇麗な風景が楽しめた。道のつけかたを考えてあって、湿原、湖の脇、森のなかと、歩いて行けばどんどん景色が変わっていった。時間があまりなくて、最後まで行けなかったのが残念だった。
湿原をわたるすずしげな風、いい天気。釧路川に来て本当によかった!

さて、重いカヌーとキャンプ道具を列車に乗せるのはけっこうおおごとだった。
ここからだと、釧路まで行かないと宅急便がないのだ。まあ電車1本で釧路まで着く。
釧路の宅急便は例の和商市場の2階に事務所がある。あそこまで荷物をはこぶのかと思うとくらくらしたが、ふんぬと持って歩いてった。しかし、市場の入り口で力尽きて、助けに来てもらいに宅急便やに行った。かくて、台車を転がしておにいさんが2人も来てくれた。
失敗した。駅の改札口で呼べば良かった。

昼食はもちろん、和商市場特製イクラ丼。惣菜やでご飯300円、それにたっぷりイクラのしょうゆ漬けをのせてもらって800円。計1100円。イクラの生きがよくて、おいしかった。
駅から歩いておみやげ+生活雑貨のデパートである「MOO(ムー)」に行く。「MOO」は、ちょうど釧路川の終わりの地点、河口に建っていた。
人にやたら慣れたカモメが数十羽、岸壁にとまって餌をもらっていた。東京の鳩のようだ。
釧路川のゴールに立って思った。
この川はどこまで行っても動物が多い。

釧路川。のんびりゆったり四万十川とまた違った魅力をたたえた原野の川。
また来たくなる人が多いのがよくわかる川。
原野の川と云えないくらい護岸工事はあったが、やはり、源流部から河口まで町が3つしかないという、「町の無い」すばらしさ、濃い動物の影は本土の川と比べ物にならない、魅力的な川だった。


END
1994.Aug Y.NAGAOKA =Pokara=
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