安全の話

さてさて、カヌーは危険な乗り物です。下手をすれば命にかかわります。
初めて川に出かけた初心者が、出艇したあと、数十メートル先で事故にあって亡くなったケースもありました。

海は、もっとたいへんです。川は危険な場所をチェックしておけばある程度いいのですが、
海だと同じ場所が時間で変わります。風が吹くとあっという間に命にかかわるフィールドになります。

とにかく、無知の状態でフィールド出てしまって事故に遭われるのは困ります。
安全装置がついている遊園地の遊具とちがって、川も海も自然物です。

私がこれからカヌーを始める方にアドバイスしたい安全のポイントは、
臆病になりましょう!
ということです。



たとえ、数万円の旅費をかけて遠くの川にでかけても、
そこが増水していたり、自分のレベル以上だと感じたなら
フィールドにでないことです。また、そうした、もったいない状況を防ぐためにも
情報収集
をしましょう

はっきり言って、カヌーのフィールドの情報は少ないです。
どこの川とか海とかがファルトボートに適当で、どこでスタートして、ゴール地点をどこにして、
という情報は非常に貴重です。既に出かけたことのある人のあとに付いて行くのが一番いい手ではあります。

海に出るときは、最初のうちは絶対べた凪、のときに限定しましょう。
私は、少なくとも
風速5m以下、波高1.0m以下、波・風の注意報のでていないとき
にするようにしています。最終的には現地判断ですが、そのときに止める勇気を持ちましょう。
というか、荒れた海にでてもあんまり面白くありません。
釣れないし。


自然を大事に

カヌーに乗ると、川の世界、湖の上から見た世界がみられます。
人間の生活は道路があって、それに沿って家を建てて生活しているので、川は裏側になります。裏って、汚すんですよね。
また、川は自然破壊がもっとも顕著にみられることもあります。

私はカヌーに乗る人にはまさかキャンプ地にゴミを残していったり、
カヌーからフィールドにゴミを放り投げたりするような方はいないと思っていたのですが、
一部にいらっしゃるという話を聞きました。

自然に遊ばせて頂いている人間はそのなかに居るときくらいは
絶対自然を汚さない、ゴミを置き去りにしない、このくらいは守ってもらいたいと思います。

カヌーの事故でフィールドが焦げなくなるとか、カヌーイストのせいで川とか湖が汚くなったからカヌーイスト禁止などと言われたら本当に悲しい事態です。カヌーは自然を愛でる趣味です。趣味の場所はいつまでも残したいですよね。