プロローグ もともとミナミのツーリングの筈であった。 しかし、気がついたらツアー内容の風向きが変わっていた。「今回は少人数でいきましょうよ、人が多いとたいへんだし」との清水さんの弁。気がついたら、木津川ツアーは個人ツアーとなっていた。と、いうわけで、ここから先は個人3人ででかけた木津川の話です。内容についてミナミに問い合わせたりしないように。(^^ゞ で、参加者は、ぽから、清水てんちょ、あと今回初めてお会いする鈴木さん、これが参加者全員。確かにこのくらいが一番密度の濃い旅行になる。で、おもいっきり密度の濃い旅行になりました。このツアー。 金曜日、夜、閉店後の神田ミナミに集合。今回使用する鈴木さんの車はキャンピングカーであった。やはり、でかい。荷物を積んで、運転手が運転をして、さらにその間で人が眠るスペースができるからたいしたものだ。 10時神田出発。 いきなり東京の渋滞に引っかかって、東名に乗るまでに1時間。金曜日の夜って、飲み屋帰りのタクシーで結構混むんですね。 はじめのサービスエリアで清水さんがお土産を買い込む。「フジタカヌーに挨拶に行きたいので、おみやげに」当初はフジタカヌーの人が一緒に下ってくれるという話もあったようだが、なんでも仕事が入って下れなくなったそうである。 キャンピングカーは夜を徹して走る。3人で運転を交代しながら走るが、走りながらでも後席で横になれるのはすばらしい利点である。鈴木さんによると、あまりそういう使い方はしないようだが。 朝の4時に現地到着。えらい細い道を伝って、笠置の河原に到着。キャンプをしている人はけっこういて、テントがいくつも建っていた。そのまま車内に寝る。キャンピングカーは本当に便利である。おとな三人が余裕で横になれる。あっという間に寝入ったようだ。記憶がない。
木津川ツーリング編 8月25日土曜日。 朝がきた。 4時に寝たねたはずなのに、7時に目が覚める。 木津川はさしずめ関西の那珂川にあたるところと良く言われる。 しかし、ここ、笠置の河原のほうが那珂川の道の駅かつらよりもおもいっきり自然の中という感じだ。とくに、笠置の田舎さ加減は四万十川もかくや、というところ。 キャンプ場のわきの土手の上を電車が、一両だけのレールバスが走っていく。「おお、電車が新しくなっていますねえ」いちおうステンレスの車体に青い帯のきれいな車両である。以前清水さんが「営業に」フジタカヌーまで来たときはむちゃくちゃ古い車体だったそうな。 朝起きたらいい天気である。 「8時半にフジタに顔を出す約束をしているので」、とのことであったが、時計を見るとまだ30分ある。では、組み立てをやってからにしようか、といって、艇を組み立てはじめる。まあ、30分もあれば余裕で組みあがるな、と、思って組みはじめた。話はそんな簡単ではなかった。ちょっとしたトラブルに見舞われる。そこにあったフレーム結束用の輪ゴムを使って組み上げる。まあ、なんとかなるものである。 気がついたら、結局9時ちかくになってしまった。 三人で車に乗り、山道をたどる。ここからフジタまでちょっと車で走るとのこと。車1台分の細い道で、大柄のキャンピングカーはけっこうたいへんな道である。しかも、たどる道が正真正銘田舎道である。こんなところにフジタカヌーがあるのかいな。 ぽっかり、道の脇に掘っ建て小屋のような建物がある、「これが、昔の工房」見ると、カヌーの木型がたくさん積んである。その脇の空き地に大きなホンダのマークをつけた赤いトラックと、作業している人が3人。 目的の人はその中なかににいた。私もカヌーショウで見覚えがあった。フジタ社長と若社長である。 車の中から挨拶をしてちょっと行ったところにある工場前に車を止める。こちらは、小ぎれいなタイル張りのビルで、まさにカタログで見覚えのある、フジタカヌーの工場であった。周りの風景が清く正しい日本の田園地帯なのに、小ぎれいなビルが建っている。ホントにフジタカヌーの工場のそばには田圃がひろがっていました。しかも、山が左右から迫っている。本当にこういうところで作っているんですねえ、と、しばし、感慨。 フジタカヌーは、正真正銘、田舎にありました。どうみても周りの景色に3階建ての建物が不似合い。。。。
車を降りていって、清水さんの後ろについてあいさつ。 どうやら5,6人乗りサイズくらいのボートをトラックに乗せる作業をしているようである。 「沖縄のハーリー船を使ったイベントがあるんですよ」 それにしては、手が足り無そうである。社長は作業できないので、実質二人である。 「もうひとり作業する人が寝坊していて・・・・」 あれれ、、、、、 これで、じゃあさようなら、と、言えるわけがないので、なりゆきで、船をひっくり返したり、積み上げたりを手伝うことになった。けっこうたいへんな作業である。うーむ、木津川のスタートはいつになるんでしょう。しばらく作業して、午前中つぶされてしまうんじゃないかとちょっと心配になってきた。 このときは、この「お手伝い」が、今回のスケジュールを左右することになろうとは、全く予想していなかったので、ああ、はまっちまったかなあ、と思っていた。本音。だってせっかく遠くまで来たのにツーリングの時間が削られているんだから。。。。 結局、船を6艇つんで、小一時間おつきあいしたところで、退散した。積み込む艇は半分残っていたんですけどね。 でも、その場で、フジタ社長からゴール地点に迎えに来ていただけるという話をいただく。大感謝。 そして、笠置のキャンプ地近くにかえってきて、昼食の仕入れ。笠置は正真正銘の田舎で、ないんですねえ、コンビニ。あるのは雑貨屋系のお店が数軒。 この写真の二軒はキャンプ地からかなり近いところにあります。お弁当とかは手作りで、けっこう品物が少ないのが玉に瑕かな。バーベキュー用品はよく揃うようです。 準備完了の図。カナールふたり艇、QGー2、カナールひとり艇。 で、なんだかんだと準備をして、11時出発しました。 鈴木さんのカナールと、清水さんのQG−2。 木津川は、ガイドブック等を参照しても、いくつも危ないところが書いていない。それだけなんにもない川だと言うこともでもある。 いくつもない危険個所が出発直後の瀬と、そのあとの「千本杭」くらいである。瀬は楽しい楽しい、という感じで終わっていた。千本杭は、気がついたら、岸の右岸に柱がならんでいるところがあった。どうやらここらしいが、あまり危ないという感じでもなかった。初心者なら引き寄せられてあぶないんでしょうか。 ただ、ここよりも、他の場所で、本流が岸そばに行っていて、そこに木が倒れ込んでいるところは多かった。 まあ、自分で艇を操れればそれほど問題はないです。 午前中は小さな瀬がいくつかあり、瀬が近づくごとにむき出しのデジカメを防水袋にしまいこんだ。今回はデジカメ用の防水袋を買い損ねたので、むき出し撮影なのである。 瀬は、そこそこコックピットにも水が入ってくる気持ちのいいところがあり、天気が良くって暑っつくなったところに水あびになって、非常に気持ちよかった。 海水浴場ならぬ、川水浴場になっているところがあった。たくさんの人が川岸の浜にでてのんびり川遊びをしていました。浜の砂の色が白で、下手な海水浴場よりもよっぽどきれいかもしれない。 瀬が無くなるとえらい暑い。川は、山の谷間、という感じのところを流れていく。良い景色、ほんとに良い景色である。 とりあえず、とある岸につけて上陸した。まだ食事時にははやかったので、休憩。 ライフジャケットをつけたままで、水に浮かんでみる。いい気持ちである。 どこの浜も、砂の色が白色で、いい感じ。ただ、那珂川の玉砂利になれている私は、スポーツサンダルで出かけていたもので、容赦なく砂が入ってきて難渋しました。やはりサンダルはだめですね。