那珂川でカヌー二つ折り事件

2011年10月29日(30日)

やりました。
カヌーの流失とか、破損とか、めったにしないものなんですけどねえ。

那珂川、大瀬大橋手前で、岩に引っかけてカヌーの二つ折りをしてきました。

まだ無事な時間に撮った写真。

私も大昔にヒトのカヌーが二つ折りになったのを見ていましたが、
自分で折ったのはもちろん初めてです。
まあ、人間に怪我ナシ、けっきょく流失物もなにもなしなので、
飲み会のネタにできる事件が追加されたようです。


さてさて、今回も某社のツアーに参加して、
こども二人連れて那珂川。朝は6時起き6時45分出発。
都内首都高速が渋滞して、到着が10時をまわっていた。遅刻です・・
到着したら、既にカヌーキャリアにカヌーを積み込んでいる最中で、
「これから組み立てるヒトはいつものところに行って」
と、言われてすぐに車を上流にまわす。
舟戸で組み立てです。

出発まで時間がかかったのは大瀬にデポした車が砂にうまったから、だそうで。

今回、参加が22艇だそうで。すごい数です。
しかも、9月に東京を直撃した台風のおかげで川筋が変わっていると、
出発前にS社長におどされる。
水はけっこう冷たいので、泳ぎたくないことから今回は用心しながら下ることにしてました。
3人乗りですし。初心者が多いのでそれなりに救助しないといけないし。
水はすごく綺麗で、下までみえるという状態。先日の台風がみんなゴミを流したみたい
底がそこそこ見えてました(笑)


前方で沈があり。カヌーは回収したのですが、向こう岸の左岸にヒトだけ上がってしまった。
上陸した右岸に呼んでこないといけないので、その岸に子供を降ろして、人間の回収。。
このときくらいまでは助ける方に回っていたんだけどなあ。

この日は、天気が快晴。でもこの時期の快晴だと、見事に水面が光って、みえない、みえない。
右の写真もだいぶ水面が光っています。
おかげで、岩のありかがさっぱり見えない、というのが言い訳。

お腹空いた〜の声がこどもからあがる1時半、大瀬に到着。

昼食は大瀬の河原にカレーの乗った車を回しておいてくれたS社長に感謝。
みんなでカレーを食べているときに「カヌーどうでしょう」の撮影&生中継。
一部、Eボートの放送に出演させてもらいました。

ちなみにカレーのごはん3升、カレー9リットルつくったそうですが、
みなさん大食漢で、
S社長とあきらKさんの食べる分はなくなっていた。
うちの子どもは「おかわりできなかった」だって。


さてさて、昼食も終わり、「カヌーどうでしょう」の撮影も終わり、再出発。
あきらKさんに動画撮っておいてと言われて撮っていないことを思い出す。
大瀬の河原をあとに、大瀬のやなの脇を通過して大瀬橋が前に見てくる。
写真右が向こうに水色のトラスの大瀬橋が見えてます。
この写真の撮影が14:48。この後すぐに岩に引っかかることになるのです。
ほら、川面が光って岩なんか見えないでしょ。隠れ岩なんてとてもとても・・

大瀬橋のした、先行しているカヌーが浅瀬で乗り上げているのをみて、
岸のそばは浅いなあ、と思ったところ。
水面が光って見えなかったところに岩があって、ちょうど正面にきた岩にひっかけて座礁。
このままずりずりと、いけるか、と、思ったところ、水流で横向きになっていく。
カヌーは上流側に倒れ込んだので、水が流れ込んでくる。
上流からほかのカヌーが数艇突っ込んできた。
このまっすぐ突っ込んできた艇は私の艇をさけようとしたはずなのに
同じコースに来たということは、私がひっかかっていなかったら
そっちの艇がひっかけたということか?
水が入ってくると艇が曲がっていくのははやい。カヌーを下りてみたら足が立った。
子供は自分でカヌーの上によじのぼっていた。
カヌーが折れ曲がるときに挟まれないは上等。
流れは強かったですが、水の上でも立てるくらいの水流で、水深も膝下。
そのまま子供と手をしっかりつないで岸数メートル先の岸まで歩く。
下の子がサンダルを流していた。

岸に上がったところで振り返ったら流れの真ん中にカヌーが佇んでいた。

ネタにするためにしっかり写真だけは撮る・・・撮影時刻14:51でした。
だいぶ長いこと格闘したと思ったのですが、数分も経ってないんですね。

(大人の事情で写真にモザイクしました・・)

このあと、カヌーの所まで歩いて戻ったら、
みなさんが来てくれたので、パドル、荷物を渡して回収してもらう。
カヌーはだいぶ水が入っていて抜けるかなあ、と、思ったのですが、
えいや、と、持ち上げたらなんとか外れました。
と、いうか、ひとりで持ち上がる程度の水流なんだよね、浅いし。
岩はしっかり出ていて、確かにこれはひっかかるだろう、という
見事なまでの隠れ岩。
普通は上流から影でも見えてわかるんですが、
かえすがえすも逆光のせい。それに二人艇って見にくいんですよね。

まあ、基本はカヌーがひっかかったときに
横に向けないことなんですが、座礁するとカヌーがまわってしまう。
この状況、座礁したときにはすぐにカヌーから
下りればよかったとあとから思いつきました。

で、子供はほか人のカヌーに乗せてもらうことになったが、この中州にいるわけにいかない。
壊れたカヌーとにまたがって橋の下をくぐって、その先の岸まで行く。
途中で沈没したら泳ごうと思ってましたが、なんとかそこまではたどりつく。

壊れたカヌーを持って待とうか、という話もありましたが、
けっきょく、カヌーは人が乗っていなければ水に浮くのでS社長にひかれて行きました。
子供はみなさんのカヌーに乗せてもらいましたが、私が乗る場所がない。
というわけで、私は救助がくるまで、岸を上って大瀬の河原に置いてあった車で待つことに。


で、大瀬大橋をあるいて渡って菜の花公衆トイレのまえあたりから撮影。
向こう側に事故現場。

カメラを思い切りズームにしたら流れの真ん中でどーんとでかい岩が写っていた。
こんなよく見えそうな岩にぶち当たったと思うと残念。
普通はよけるよね。

さて、河原でまつこと2時間ちかく。暗くなる前に助けが来まして、
舟戸の車を回収。
子供は親のいない間にしっかり風呂にいれてもらって着替えていました。
みなさまに感謝。
流れていっていたサンダルと水筒は途中でツアーのみなさんが回収してくれてました。

帰り着いたら暗くなっていたので、壊れたカヌーはおいておいて、
夜はいつものとおり大宴会。
この肉の量、すごいですよね。
七輪をいくつも並べてそこで炭火焼きにしました。
そのあと鮭のちゃんちゃん焼きもでてきました。
ちゃんちゃん焼きも鉄板で一匹焼くんですよねえ。
ああ、満腹。


で、翌朝。


破損状況のチェック。
船体布は異常はなさそう。もともと穴が開いていたんですが。
サイドの空気入れは破裂してしぼんでました。
アルミパイプが折れ曲がったのが数本


この艇はアルミパイプの上に径の大きなパイプをかぶせてジョイントで固定するタイプなのですが、
かぶせるほうのパイプは見事にひきちぎれていました。
あと、船体の下側にアルミの溶接したパーツを使っていたのですが、
これも溶接のところでひきちぎれてました。

アルミ溶接をがんばれば形はもどるかもしれませんが、ゆがみは残りそうだし。
この柔らかい喫水線の浅いカヌーはこれからも事故りそうなので、
粗大ゴミになることになりました。ゴミにするのもお金取られるんだよね。


ちなみに朝食。これに焼き魚がついていた。
おいしゅうございました。

二日目は私はもともとカヌーを漕がないで帰る予定だったので、
カヌーするみなさんを横目で帰宅。
しっかり壊したカヌー積んで。


まあ、古いカヌーだからそろそろ寿命かと思ってましたし、子供に怪我がなかったのが何より。
いつもの那珂川でも、壊しそうもないような場所でも
カヌーを壊す時は思いもよらないところで壊すもんです。

次回はもう少し
しっかりしたカヌーで、もっと用心深く行くことにします。
(もちろん、まったく懲りていない)

いやあ、これで那珂川に二隻目奉納かあ。